伝統組踊保存会

演目紹介

 あまおへ(阿麻和利)が登場します。阿麻和利は、自分が天下をとるために、邪魔者であった護佐丸を亡き者にするために首里王府に嘘偽りを言って攻め滅ぼさせました。さらに、近い内に首里王府も滅ぼそうと企んでいます。天下を欲しいままにしている威厳を、阿麻和利は〈七目付〉という荒事で表現します。阿麻和利は供を呼び出し、野遊びの準備を言いつけます。


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 中城若松が登場します。若松は、首里王府にご奉公に行く途中、行き暮れて村はずれの一軒家に一夜の宿を乞います。女は親が留守だといって断りますが、男が若松だと名乗ると、その美貌の若松に恋慕していた女の態度が一変し、宿を貸します。女は好機到来とばかりに若松を終夜誘惑しますが、若松は女の誘いに応じません。若松は女を罵倒し、自尊心を傷つけてしまいます。若松は身の危険を感じ女を振り捨てて、末吉の寺に駆け込み、救いを求めます。
座主は若松を鐘の中に隠し、小僧たちに寺内は女人禁制であることを言い付け、鐘の見張りを命じます。
女は若松を追って寺にやって来ました。小僧たちは、情念の激しい女を拒みきれず、寺に入れてしまいます。座主は鐘の中から若松を連れ出して、かくまいます。女は、先ほどまで若松が隠れていた鐘に向かって「今に不審なあの鐘」といって、鐘にまとわりつき、鬼女に変身してしまいます。座主と小僧たちは、法力によって鬼女を鎮めます。

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 農夫の銘苅子が野良の行き帰りに松の木の側の井川を見ると、天女が下界に下りてきて、羽衣を松の枝に掛けて髪を洗っています。銘苅子は羽衣を盗って、天女に妻になるように言い寄ります。羽衣を盗られ昇天できない天女はとうとうと銘苅子と夫婦になります。


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 頭取が登場して、「漏池(ムルチ)という池に大蛇が棲んでいて風雨を巻き起こし、家屋を崩したり、農作物に被害を与えたりして農民を苦しめている。大蛇の怒りを鎮めるために人身供養が必要であり、生け贄になった者の家族や親戚には生活の保障をするという内容の高札を立てて希望者を募ることにする」ということを申して供に高札を立たせます。


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 首里や那覇で子供を盗み、遠く中頭や国頭方面に売ることを生業としている人盗人がいます。今日も適当な子供を盗もうと待ち受けていると、風車で遊んでいる男子がやって来ました。盗人は男子に人形をくれると見せかけながら、ことば巧みに誘い出して、人里離れた所まで連れて行き、おどかして連れ去ってしまいます。

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 波平大主の一人子山戸が登場します。野も山も百合の花が咲き誇る三月三日に瀬長山で花見を終えての帰り路に、波平玉川で髪を洗う美しい娘玉津に会います。山戸は水が欲しいから玉津に手に水を汲んで飲ませてほしいと言い寄ります。玉津は、見ず知らずの方が手水を望むのは戯れでしょう、といって断ります。山戸は、それなら川に身を投じるというので、玉津もそれほどならと手水を汲んでやります。二人の間に恋が芽生え、再会を誓って別れます。

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